日誌

校長室から

Hello校長室18


■花瓶の花を片づける時、「花のいのちは短くて苦しきことのみ多か
りき」と、林芙美子のフレーズを口にしてしまいます。ところで、この
詩の終わりには、「風も吹くなり 雲も光るなり」という二文があると
言われています。この文のおかげで、さみしさだけで終わらず、少し
前向きな気持ちになれます。ちょっとホッとします。同様に、「花曇り
の向こう」という小説も、花曇りという題に反して、思いのほか気持
ちが軽くなる作品です。中学一年生にはぴったりの名著です。いえ、
悩み多き校長先生にもおすすめの作品です。さて疲れを感じる木曜
日です。休養も大切ですよ。そして、読書は読むクスリでもあります。
                                                               (4月18日飯田芳男)

Hello校長室17


■校長室前にすずなりの生徒たちです。私にサインを求めにやって
きたのでしょうか。それはうぬぼれというものであります。生徒は
5月の給食の予約に訪れています。予約機にすずなりです。「鈴生
り」と書きます。果実が神楽鈴(かぐらすず)のように群がってい
る様子だと辞書に書いてあります。さらに意味が転じて大勢の人が
一か所にかたまっている意味もあると加えられています。二中生の
皆さんはあまり使わない言葉ですね。ともあれ、休み時間は予約機
に生徒があつまります。誰も私のほうをむいてくれません。「人は
食べるために生活する!」まさにその通りです。校長より給食です。
でも明日は、予約機を校長室にいれておこうかな?なんてね。
                    (4月17日飯田芳男)

Hello校長室16


■放課後は生徒の新たな世界が始まります。学校が生徒に用意する
メニューはたくさんありますが、放課後のひとときは「過ごし方を
自分で決める!」時間です。校長室に届く声は「しっかり走ろうぜ」
「計画的に行動しよう!」「落ち着けあせるな」等、覇気のある意
欲的な言葉ばかりです。書類作成に追われる私には、「ていねいに」
「あきらめんなあ…」という声が、自分の仕事ぶりを見られている
ようで「ドキッ」とします。文字をていねいに書いていないことや、
締め切りを待ってもらおうと思った私が恥ずかしいです。二中生の
真剣な取り組みは、伸び盛りの私へのお手本です。えっ?伸び盛り
って私のことですよ!         (4月16日飯田芳男)        

Hello校長室15

■生徒会朝礼でした。認証式という行事は初めてです。活動方針の
発表のあと「まわれ右!」して皆の前で一礼する姿も立派でした。
生徒会活動が活発な学校は素敵です。私の持論ですが「絶えず仲間
と高め合い仲間のために活動する」ことはゼッタイ意義があると思
っています。私が中学の時できなかった行動です。二中生の皆さん、
私の反省と後悔を反面教師にしてください。(4月15日飯田芳男)

Hello校長室14

■「小さな旅」という番組を見ました。数十年見ています。その前
の「さわやか自然百景」も同様です。自然とか旅ものが放映される
とつい見てしまいます。つい「チャンネルをまわす」と言いたいと
ころですが我慢しました。昔はチャンネルと電話のダイヤルは「ま
わす」ものでした。私の頭の回転速度は年々遅くなっています。
                   (4月14日飯田芳男)