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2021年8月の記事一覧
校長日誌 錦町の空から NO2219 (2021.8.16)
1学期の授業より
ずいぶん話はさかのぼりますが、1学期の3年生の算数の授業の様子です。
「3桁の数の足し算」の授業です。
担任は教科書通りでは子供たちのモチベーションが十分高まらないのではないか、と考え、自分で考えて授業を構成。
「お気に入りの弁当作りをしよう」
ということで、弁当のおかずを自分で選んで詰め込んでいって、お気に入りの弁当を作ろう、ということで、合計でいくら代金がかかるかを計算する、めあてとしました。
子供たちからは当然のように
「例えば、シュウマイが大好きだったら、シュウマイばっかりでもよいのですか?」
という質問が出ました。
担任はあっさり
「その通りです。中身は全部自分で決めてください。全部同じでも良いです。」
と答えました。
大切なのは、「自分で決める」です。自己決定は、これからの教育ではキーワードの1つですね。
もちろん、これが高学年なら、家庭科も学習していることから、「栄養のバランスを考えて(「赤」「黄」「緑」の三食食品群)選びなさい」という必要がありますし、その方がより考えを深くしますが、3年生の場合は、3桁の足し算をすることがめあてですから、自己決定を大切にするわけです。
渡されたプリントを見て、どのおかずにするか熟慮。
ぜんぶシュウマイ、という子供もいましたが、多くの子供たちは、いろいろなおかずを入れていました。
各おかずの値段は、とってもリーズナブル。「こんな価格のスーパーがあったら毎日通いたい」、と思うような値段設定ですね。
各おかずとその値段を書いて、立式して、計算。
どの子供も意欲的に取り組みました。
校長日誌 錦町の空から NO2218 (2021.8.15)
本日8月15日は、全国戦没者追悼式があります。戦没者を追悼し平和を祈念する日です。私も正午から1分間黙とうをささげます。
1学期の学習(6年生社会科)より
6年生の社会科は、政治から歴史に入りました。
大切なのは、学校経営方針同様、「発信」です。
基礎基本(知識)を学んだあと、その知識をもとに、自分の考えをしっかり発信しました。
今回の発信は室町時代のまとめとして行いました。
「室町時代に生まれた文化で、外国に紹介したいものはどれか?」
をテーマとして、ノートにまとめました。
6年生各クラスの「発信」を紹介します。
こ
子供たちは自分の論を展開する型を身に着けつつあります。
まず、結論(自分の主張)を書き、その後少し解説を加え、最後に論を支える理由を書く、という型です。理由を述べる際に、相手を説得するためには、具体例が大切です。
「主張」があって、「理由」が述べられ、最後に「根拠(具体例)」を述べる・・・こういう型が「発信」に大切ですね。
生け花も室町期から始まって、いまだに続く日本文化ですね。本校も校長室前に小山先生が生け花をいけてくださっているので、いつもパワースポットになっています。
水墨画は、本校の職員室周辺の廊下に展示されています。
本校で学校管理員を務める酒井さんが寄贈してくださっています。
子供たちにとっては、水墨画は身近です。
能は、日本の美とはこういうものである、ということを示していますね。
能の所作を美しく感じるのは、日本人らしさでしょうが、イタリアのオペラに脳にヒントを得て創られたものがあることを考えると、世界に通じる美しさですね。
こういう自分の考えを理由と根拠をもって相手にわかりやすく伝えていく力が必要になります。
校長日誌 錦町の空から NO2217 (2021.8.14)
先生方の研修会③ープログラミング研修ー
夏休みにプログラミング研修を行いました。(子供たちは夏休みでも、先生方は、基本は勤務です。)
プログラミング学習の目的は、「論理的思考・プログラミング的思考を育成する」ことがです。
文部科学省は次のように言っています。
①「何年生からは決まっていない。学校の判断でどの学年から実施してもよい
②「教科」ではない。現在ある教科(社会・算数・理科)の中に組み込んで学ぶ形。そのため教科書もない。
このようなものがプログラミング学習ですから、つかみどころがないようにも感じます。
そこで、プログラミング学習の研修会を行い、全学年でプログラミング学習を学んだのです。
今回先生方は。プログラミング学習のキットを使って、プログラミング言語に慣れ、命令した通りにロボット(車)が動くことを実感しました。
校長日誌 錦町の空から NO2216 (2021.8.13)
現在休暇をいただいていますが、この機会に部屋の片づけをしています。たまり続けた教育雑誌や本も処分しました。(教育雑誌や本を処分するのが辛い)
子供たちも1学期末に大掃除に取り組みました。
床を先生と一緒に磨く。ピカピカの床で2学期の学びを。
床を掃除、黒板を磨き、細かなところまで気を配って掃除。
どの学級でも教室をピカピカにしました。
先生方の研修会②ー服務研修ー
先生方には服務の厳正について、年に2回研修を行います。
テーマは毎回異なりますが、今回は「体罰の防止」です。子供たちは、時に大人を挑発するような言葉を言うことがあります。大切なポイントは「アンガーマネジメント」です。(言うは易し、行うは難し、ですが・・・)
講師の先生(本校の主幹)がポイントを絞って解説。
グループで自分の考えと仲間の考えを共有しました。
こうして話し合った結果、職員室に掲示するキャッチフレーズを決めました。
このキャッチフレーズは、今度お知らせします。
校長日誌 錦町の空から NO2215 (2021.8.12)
1学期最後の日もタブレット
終業式の日に教室を回っていると、タブレットに取り組んでいる学級がいくつもありました。
タブレット操作に慣れることを主眼に置いている中学年、デジタルドリルに取り組んだり、ネットで調べ学習する高学年、それぞれでした。
ただ、印象的だったのは、最初全く操作できなかった中学年の子供たちがタブレットを配布されて短期間でスムーズな操作ができるようになっていたことです。
夏休み中、子供たちはタブレットを行っているでしょうか。(宿題にはなっていませんが)
校長日誌 錦町の空から NO2214 (2021.8.11)
先生方の研修①ー外国語研修ー
夏休みは先生方にとって、休暇を取ってしっかり休む期間であるのと同時に、研修を積むことができる好機でもあります。
今年の研修は、まず外国語研修から始まりました。
講師は聖学院大学教授の東仁美先生。演題は「言語活動の充実と学習評価」。
本校には、外国語の専科がいて、指導教諭で、専門性が高いのですが、この演題で講演会(研修会)をしていただいのは、昨年度から完全実施された新しい学習指導要領で、「言語活動の充実」は、どの教科でも大切なポイントであり、かつ学習評価は、外国語の学習評価も他教科の学習評価も、おおもとの考えは同じだからです。
学習指導要領をもとに、しっかりと理論と実践的な評価(「~のような場合、評価はABCのどれが妥当か?」等)を学びました。
私が印象的だったのは、小学校英語は、ちょうど小学生にサッカーを習わせるようなものである、という説明です。
「ゲームの前に、まずは基礎練習→まずはパスやドリブル、シュート練習をガッチリ行ってからうまくなったら、ゲーム」という考え方は、子供たちが飽きてしまうし、技術の必要性を感じない。
まずゲームをやってみて、うまくいかないことを感じさせて、「何が必要か」を話し合わせて、「ああ、やっぱりサッカーのゲームを楽しむためには、パスやドリブルの練習も必要だ」と感じさせると、基礎練習にも主体的に取り組む。
外国語も同じで、ひたすら単語を覚えさせたり、単語や文を書かせたり、暗唱させたりしていると、子供たちは英語の必要性を感じない。
まずは(先生とALT→先生と子供→子供同士で)コミュニケーションをとる→必要性を感じさせてから、必要な指導を行うのがよい、と説明してくださいました。
2学期の指導や評価に反映していけそうです。
校長日誌 錦町の空から NO2213 (2021.8.10)
おいしい顔
1学期最後の給食は、子供たちの大好きなカレーライス。低学年の最後の給食の様子を紹介します。
最後の給食ということで、栄養士さんがいろいろな思いも伝えていました。
子供たちに「給食、おいしいですか?」と質問。どのクラスでも「は~い!」「おいしいです!」の反応が返ってきました。
7月28日に給食が出たのは、私の40年の教員生活でもちろん初めてです。
校長日誌 錦町の空から NO2212 (2021.8.9)
子供たちは、夏休みの課題に取り組んでいますでしょうか?「まだまだ夏休みは長い」と思っていると、あっという間に「明日は始業式」という状況になってしまいます。
「明日からやろうと40回言うと、夏休みは終わります」という言葉がありましたね。
今日は8月9日。長崎に原爆が投下された日です。国や都や市は、原爆投下の午前11時2分に1分間の黙とうをささげることになっています。私も行います。
今日は、終業式の日に担任が各クラスであゆみを渡した様子を紹介します。
1年生のあゆみ渡し
2年生のあゆみ渡し
3年生のあゆみ渡し
4年生のあゆみ渡し
一人一人に成長した点、伸びた点と課題を伝えていました。子供たちに対面で直接伝えていくことは大切です。
校長日誌 錦町の空から NO2211 (2021.8.8)
終業式⑥ー校長講話②ー
私が子供たちに話した内容です。太字が私のコメントです。
4年生のあゆみから
・漢字の学習に意欲的で、毎回の小テストで好成績を残しました。日々の授業や家庭学習で、地道な努力をこつこつと積み上げることができている印象です。
勉強に近道はないですね。こうやってコツコツと努力していくことが成長するコツなんですね。
・読書に大変意欲的に取り組み、3万ページ読破を達成して大変驚かされました。
読書は、心にも、頭にも大きな栄養をくれます。夏休みはぜひとも読書をしてください。
・授業時の参加意欲、態度が素晴らしいといつも感心していました。教師の方をしっかり見て、よく聞き、よく考えました。
友達の話、先生の話をしっかり聞くことができる人が人から信頼されるし、勉強ができるようになりますね。
5年生のあゆみから
・給食で嫌いな魚も粘り強く食べきれるようになりました。時間はかかっても残すまいとする姿は、SDGsの観点からも素晴らしいと思います。
→SDGsについて皆さんもよくテレビで見たり、聞いたりすると思います。身近では給食を残さない、ということがSDGsで、地球にやさしい行動なのです。
・国語の「みんなが過ごしやすい町へ」の学習のまとめとして、ファーレ立川の歴史や名称の由来などを調べて、報告書にまとめました。
せっかく立川に住んでいるのだから、立川市について詳しく話せるようになることは立川市民として大切ですね。
・「ジェンダー平等」の学習を通して、小さいころ感じていた、男は青、女は赤、と感じていた感覚が、学習を進めていき、知ることでそれぞれの違いを受け入れていくことが大切であり、自分が社会の中で感じる違和感を大切にしていこうという気持ちをもちました。
男の子は「青色」、女の子は「赤」じゃないといけない、と思っている人は大人でも多いです。でも、今はそんな時代ではありません。色で男女を分けたり、人が違うことを大げさに言ったりするような人になっていない三小の子供たちは新しい時代の人たちです。
6年生のあゆみから
・6年生として下級生にやさしく接することができました。縦割り班遊びでは、フルーツバスケットをやったとき、座れていない2年生に空いているところを教えてあげたり、席を譲ってあげたりしていました。
6年生は、コロナでも、本当によく最高学年らしい、思いやりのある行動をしています。皆さんの見本ですね。
・友達にやさしく声をかけることができました。頑張っている友達には、「すごいね」「やるじゃん。」と、温かい言葉をかけています。
友達にプラスの言葉、ふわふわ言葉をかけられる人って素晴らしいですね。
・社会科の税金の学習のまとめでは、立川市の全金の使い道で特に期待するものについて、「放課後子ども教室の整備」を選び、自分の考えを表現しました。働く親が多いことについて触れながら、子供にとっても保護者にとっても、安心である事業だと、立川市民としての自分の考えをしっかりとまとめることができました。
立川市にどうかかわっていったら、立川市がもっともっと住みやすい町になるのかを考えていくのが市民科です。
次に、三小の皆さん全体の1学期の様子です。
①挨拶がよくできています。朝の「おはようございます」帰りの「さようなら」だけでなく、廊下であっても「こんにちは」と挨拶できるのは、三小の良さ。
②コロナにならないための「あいてますか」の約束をしっかり守れていました。おかげで、学校がお休みになることもありませんでした。
③三小の決まりやクラスのルールをよく守っていました。ですから、校長先生が学校を回っていても、ルール違反で人に迷惑をかける人がほとんどいませんでした。
④思いやりのある言葉や行動が学校のあちこちで見られ、聞かれました。
⑤自分の考えをもてるようになってきました。自分の考えをもてることはとても大切です。
⑥自分の考えに理由をつけて話せる人が多くなりました。
⑦話し合いをしているときに、仲間の意見をしっかり聞いて、力を合わせて良い考えを出そうとする場面がたくさんありました。
⑧タブレットに慣れ、上手な使い方をしていました。
コロナで不便なこともたくさんありましたが、皆さんよく頑張っていました。
あゆみをもらうときに、よく頑張ったところとともに、2学期頑張ってほしい、課題も話してもらったと思います。夏休みにその課題にぜひ取り組んでください。
夏休みを元気に、楽しく、充実したものになるようにしてください。
校長日誌 錦町の空から NO2210 (2021.8.8)
終業式⑤ー校長講話ー①
終業式の校長の講話です。
子供たちが各クラスの大型テレビで見た画像。