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カテゴリ:校長日誌
校長日誌 錦町の空から NO318 (2018/08/28)
TGGへ行ってきました⑤
始めに体験したのは、「アクティブイマージョン・エリア」。「英語で学ぶ」ことを目標とした体験プログラムです。
部屋に入ると、大きなパソコンが並んでいました。その1つに私たち立川グループが座ると、目の前のパソコンには、英語だらけとグラフだらけ。
なんと、私たちのグループが体験したのは、株式市況のプログラムだったのです。私たちは、「Bloomberg(アメリカのサイト)」を活用して、株式市況をチェックしました。(※写真は都合により載せられません。)
まず私たちは、株式市況で、いくつかのグループ(例えば、「携帯会社グループ」や「コンビニ」「お菓子会社」等)から、1つのグループを選択しました。そして、グループの各会社の業績をネットで確認しました。
次に、「この一年の株価の推移」を確認し、「どれくらい上昇したか?」「利益はどれくらい出たか?」「従業員数は?」などを総合的に判断して、チームとして、1つの会社を選択しました。
そして、最後に、全体でプレゼンテーションするのです。「自分たちのチームは、どの会社を推薦するか?」「なぜその会社にしたか?」(おすすめポイントどこか?)をデータを示して、プレゼンします。(もちろん、英語でのプレゼン)
今回は、時間が足りず、プレゼンの前に体験終了しましたが、子供たちはたっぷり2時間使ってプレゼンします。
え?これ小学生が体験するの?と驚いたことでしょう。いえいえ、さすがにそれはありません。スタッフに尋ねたところ、このプログラムを体験するのは、中学~高校とのでした。ホッとしました。
でも、高校生であっても、かなり難しいものです。ということは、高校生にこのレベルの、英語でのプレゼンをさせることがこれからの英語教育の1つのゴールになるということですね。
日本人の子供たちは、主張できる子供(それも英語で)になっていくのですね!
校長日誌 錦町の空から NO317 (2018/08/28)
TGGへ行ってきました④
日本人担当者から説明がありました。
まず、この日の体験のスケジュールは次の通りでした。
① 体験1(1時間)※本番の児童の体験は2時間のところ
② 体験2(1時間)※本番の児童の体験は2時間のところ
③ 質疑応答
次に、児童の体験(児童一日(半日)の動き)は、下の通りです。
① TGG入場
② アイスブレイク(チームワークを構築するためのセッション)
③ セッション(体験4時間)
④ フィードバック(振り返り)
②のアイスブレイクとは、チームを作る作業です。といってm、知らない同士ではアイスブレイクは必要でしょうが、小学校の場合は、これは短時間ですね。なお、体験は、1グループ、8人(とネイティブのスタッフ1名)で構成されます。このスタッフは、最初から最後まで、子供たちのTGGでの活動につきそって、アドバイスしたり、評価したりします。
③のセッションは、一日コースの場合4つのセッション(体験活動)、半日コースの場合2つのセッションで行います。(立川から行くと、4時間の半日コースが限界でしょうか?もちろん、ご家庭で行く場合には、一日コースでOKです。
セッションには2つのエリアがあります。
1つは、「アクション・エリア」です。ここは、「英語『を』活用することを目標にしたエリアです。(日常生活でのコミュニケーションを様々な場面で英語で体験するエリアです。)
もう1つは、「アクティブイマージョン・エリア」です。ここてゃ、「英語『で』学ぶ!」を目標にしています。英語を用いて、実践的かつ探求的な学習をグループワークで体験するエリアです。
最後に、体験のレベルです。TGGは、体験する子供のレベルに合わせて、3段階になっています。
① 初級(~英検5級程度。
② 中級(英検5級~英検準2級)
③ 上級(英検2級以上)
まあ、小学生は①の初級でしょう。
説明が終わって、いよいよ体験開始。
校長日誌 錦町の空から NO316 (2018/08/27)
TGGへ行ってきました③
建物に入ってすぐ、ネイティブのスタッフが招き入れてくれました。ここからすでに「all English」です。ロビー(三小の視聴覚室よりも広い。たくさんのテーブルといすが置かれていていました)に入ると、担当スタッフが対応してくれました。もちろん、「all English」。スピードは、ほぼノーマル。幸い参加した3人はついて行けたが、何か若干の違和感。
その違和感とは、「小学校の教員に、このすピートで話す?」という違和感です。
体験前、担当スタッフと話し込む十小の校長先生。私も会話を楽しみました。
やがて、その違和感は解消しました。なぜかというと、この日の参加者の中心が高校の英語科の先生たちだったからです。そうです。私たちは小学校教員なのに、高校の英語科の先生方と同じグループになってしまったのです。だから、話すスピードが速かったわけです。(つまりは手加減してくれなかったのです。)
この点について、スタッフに「こんなに早く話したら、小学生は全く理解できないよ。」と言うと、「昨日5歳の子供の体験をしたけど、もちろん、ゆっくり、身振り手振りを使って、わかりやすく、簡単な単語を使ってやったよ。小学生にもわかりやすく伝えるから大丈夫。」とのことでした。
校長日誌 錦町の空から NO315 (2018/08/27)
TGGへ行ってきました②
TGGに行った8月23日は、9:30~11:30に学芸会研修。その後、校長室へ飛んで戻って、おにぎりを頬張って、あわてて出発。立川駅で特急に間に合ったので、特急で新宿駅経由で、ゆりかもめのテレコムセンター駅へ。ここまで学校からほぼ2時間近く。そうなんです。とっても遠いのです。目の前には、大江戸温泉物語が見えました。体験が終わったら、温泉につかりたいなあ~、とも思いましたが、今回は勉強。ぐっとこらえました。(女性陣は、「ビーナスコンフォート」が見えていたので、そそられるかも?)
駅から徒歩5分でTGGが入っている「TIME24ビル」に到着。
とっても大きいビルで、このビルの1~3階がTGG。東京都の意気込みが伝わってくるようでした。
校長日誌 錦町の空から NO314 (2018/08/27)
TGGへ行ってきました①
TGGって、ご存じですか?TokyoGlobal Gateway(トーキョー・グローバル・ゲートウェー)の略で、要するに東京英語村です。東京英語村?と言っても伝わりにくいですね。誤解を恐れず、簡単に言うと、「キッザニアの英語版」だと思ってください。TGGのHPには、次のように書いてあります。
「TGGは、東京都教育委員会と株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAYが提供する、まったく新しいタイプの体験型英語学習施設です。
東京都は、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の開催とその先を見据え、生活習慣・文化・価値観などの多様性や人権が尊重され、誰もが幸せを共感でき、そこに住み続けたいと思える「世界一の都市・東京」の実現を目指しています。
一方、グローバル化が進むなか、日本のTOEFLスコアランキングが、アジア圏30か国中27位(2014年)という結果からもうかがえるとおり、「世界一の都市・東京」の実現を目指す上で、日本人のグローバルなコミュニケーション能力には、大きな課題があるとされています。
このため東京都教育委員会は、児童・生徒が英語を使用する楽しさや必要性を体感し、英語学習の意欲向上のきっかけ作りとなるよう、東京版英語村、TGGを開設することとしました。」(TGG HPより)
私の学校経営方針は、「グローバル時代を生きる知徳体のバランスのとれた子どもの育成」ですが、都教委の、このような方針と合致するところがあります。
また、HPにはTGG設立の目的を次のように謳っています。
「TGG設立の目的は、普段の学習効果を高めるために、英語を体験する場を設けることでした。せっかく学校で長い時間かけて英語を学習しても、初めて英語を話す機会が海外旅行になってしまうケースがこれまでは多かったように思います。いきなり海外旅行で現地の外国人に話しかけたのでは、通じなくて当たり前。そこで自分の英語力に自信をなくして、英語をあきらめてしまった方も多いのではないでしょうか。」(TGG HPより)
先月に私たちの勉強会に講師でお招きした、立教大学の松本茂先生は、このTGGのプログラム監修者。その松本茂教授によれば、「英語を効率よく身につけるには、PICサイクルに沿って学習することが大事。Pはpractice(個人学習)、Iはinteraction(対話型学習→学校の授業)、Cはcommunication(実践→TGG)の頭文字。これまで日本の英語学習にはCの部分が十分でなかった。」とのこと。
部活動に例えるなら、普段の授業が練習に当たり、TGGは試合を担当します。試合に勝つことを目指すことで、毎日の練習方法は実践を想定してがらりと変わってくるように、児童・生徒の普段、英語に取り組む姿勢が大きく変わってくることを想定しています。部活動でも練習試合を多く組みますが、試合の場ほど技能の伸ばす機会はないでしょう。ぜひ、TGGへお越しください。(TGG HPより)
そのTGGは、来月(9月)からプログラムが開始します。その前に、教育関係者に内覧会や体験会を開催してくれました。本来私は8月9日(木)に体験会に行く予定でしたが、台風のため、急遽中止に。がっかりしていたところ、私たちの勉強会の仲間が8月20日(月)、そして私と三小の英語専科と市内十小の校長先生の3名は、8月23日(木)に代替として行けることとなりました。
(次号へ)校長日誌 錦町の空から NO313 (2018/08/26)
学童のお祭り
金曜日の午前中、校長室で仕事をしていると、学童クラブの先生と子供たちがやってきました。見ると、子供たちは結構緊張気味。(校長室って、やっぱりハードルが高いのかな?)何かと思えば、手には招待状。
先生に促されて、子供たちが意を決したようにいいました。
「今日、学童のお祭りをするので、来てください。」
一生懸命訴える子供たちは、とってもかわいい!
「行きましょう。」
と答えて、子供たちが去ってから招待状をよく見てびっくり。
なんとお祭りは、2時から3時まで。
というのも、私はこの日の2時から大切なお客様と懇談する予定があったのです。(もちろん、この予定は夏休み前からの予定でした。)
というわけで、「よし、来客対と王を追えて、最後の10分、5分でも、お祭りを見学に行こう!」と決意しました。
しかし、実際は、予想通り、話合いが熱を帯び、お客様が退出したのが3時10分。慌てて学童クラブに飛んでいきましたが、時すでに遅し!
残念ながら、終了したばかりでした。でも、子供たちに聞いたところ、「お祭りは楽しかった!」とのこと。良かった。学童クラブの子供たち、ごめんね。
お祭りといえば、校長室で仕事をしていたら、お囃子が聞こえてきました。校門から出てみると、山車が通り過ぎたところでした。
さすがは錦町。立派な山車でした。こういう地域行事がたくさなる錦町は、子供たちの郷土愛を育んでくれます。感謝!
校長日誌 錦町の空から NO312 (2018/08/25)
43万アクセス達成!
台風20号は、近畿地方に大きな被害をもたらしましたが、離れた場所の東京でも大雨と暴風でしたね。(私は夜中、風の音で何度か目を覚ましました。)幸い、三小には被害はありませんでしたが、改めて台風のパワーを感じました。皆さんのお宅は被害はありませんでしたか?
さて、昨日、43万アクセスを達成しました。42万アクセス達成からわずか10日での達成です。甲子園をわかせた金足農業高校のイケメンピッチャー、吉田君の言葉ではありませんが、
「ここまで来られたのは、皆さんの応援のおかげです。」
と、本当に思います。
これからも副校長先生と共に、地道にアップしていきます。
校長日誌 錦町の空から NO311 (2018/08/24)
学芸会研修
2学期の大きな行事といえば学芸会!三小、というより立川市は、学芸会がまだ残っていますが、他県を見ると、学芸会が姿を消しています。東京都の中でも、学芸会がなくなっているところもあります。ということで、最近若い先生の中には「学芸会はやったこともなければ、見たこともない。」という先生が増えています。また、中堅の先生でも、「劇指導は教科指導と比べてあまり自信が・・・」という先生もいます。
ということで、研修会を行うこととしました。
講師は、文学座出身の先生。(元役者です。)学芸会指導にも40年近く関わってきた、学芸会指導のプロフェッショナルです。現在は、武蔵村山市の指導教諭をされています。
研修時間は2時間たっぷりとりましたが、あっという間の2時間でした。
まずはレジュメを使って理論編。
続いて、発声指導を体験。先生方もいい声が出ていました。
講師の先生が指導した劇の本番のビデオを視聴。素晴らしい出来!
最後に質疑応答をして、充実した2時間の研修を終えました。
この研修が本校の学芸会に役立つことと思います。
校長日誌 錦町の空から NO310 (2018/08/23)
2学期へ向けて
二日間ブログをお休みしていました。その二日の話題を。
まず8月21日(火)。この日は、三小に都内の先生方数人と講師の先生が集まりました。本校の6年生の担任の一人が体育の研究をしていて、そのための集まりでした。
講師の先生は、東京都教職員研修センターの教授です。元校長先生なので、話していくと、接点もあり、研究会は大いに盛り上がりました。
9時から研究会が始まり、冒頭私は挨拶をさせていただきましたが、その後は、自分の仕事につきました。研究会は昼食休憩をはさんで、何と5時半まで続きました。研究熱心な先生たちです。この研究は、三小の子供たちの教育に反映されます。
次に8月22日(火)。昨日です。昨日は東京都小学校英語教育研究会が本校で行われました。全都はもちろん、群馬県や遠く愛知県からも先生が集まり、総勢60名となりました。本校からは私と英語専科の先生が参加。(英語専科の先生は、大勢の先生の前で発表もしていました。)
小学校英語を専門とする大学の先生2人を講師に招き、一日、みっちり勉強をしました。この勉強で得たものも英語先生の先生が三小の子供たちに還元していきます。
そして最後に今日は、学芸会の研修。武蔵村山市から学芸会のプロフェッショナルの指導教諭の先生をお招きして、学芸会について勉強します。
2学期に向けて、着々と準備をしています。
校長日誌 錦町の空から NO309 (2018/08/20)
現地校交流③
現地校を訪れて驚いたことがいくつもありました。
1つ目。子供たちが先生を呼び捨てにしていたこと。スペイン語での敬称は男性は「セニョール」、女性は「セニョーラ」(未婚女性はセニョリータ)なのですが、子供たちは敬称をつけず、友達のように呼んでいたのです。
2つ目。中休みになると、持参したお菓子を食べること。日本人学校の子供たちも進められていましたが、慣れない習慣のため、断っている子供もいました。(もちろん、喜んで食べる子供の方が多かったのですが)
3つ目。給食は、食堂で食べるのですが、担任の先生方は、別室(職員室の横の会議室)で食べます。子供たちの面倒は誰が見るかというと、「給食の先生」が別にいて、指導をしてくれるのです。私たちが子供たちの所へ行って、様子を見ようとすると、「言っちゃダメ。給食の先生方の仕事を奪うことになるから。皆さんはこっちで一緒に食事をしましょう。」
と言われました。「郷に入っては郷に従う」で、私たちもスペイン人の先生方と一緒に食べることとしました。
上記は、日本の学校からすると、「ありえへん!」という感じになります。しかし、多文化共生、国際理解教育の視点から言うと、「それがその国の文化」であり、「何が正しいか」は他の国が決めることではありません。
日本人学校での経験は、視野を広げるという点で貴重な経験でした。